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ナミダカラ・ホシダカラ

異榻同夢(いとうどうむ)の友よ / 2015年4月11日~

スタイリッシュな友

2週間前の真夜中
大きくて 動きの速い 黒光りする虫が 部屋に入ってきて、
壁に掛けてあった バスケットの中に潜り込み、
そこが自分の寝床であるかのように、居座った。

(もう眠いというのに…)
(巣にされては困る…)

バスケットを持って、外に出た。
人家から遠い所で、バスケットを逆さにして、黒い虫を追い出した。

帰る途中に、脱皮したばかりの蝉を見た。
街灯の光を浴びて、全身が薄い緑色(青味がかった薄緑?)
この世のものとは思えぬような、神秘的な美しさだった。

可愛いとは思えない黒い虫に操られ(案内され)…
驚くほど美しい虫を見た。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

火曜日の夕方、西に向かって自転車で家路を急いでいたら、
道の真ん中に蝉が寝ていた。

一見したところ、もう魂が抜けた後みたいだが、
蝉は、地べたで仰向けになって休息することがある。
(もう暗くなるのに、こんな所で休んでいたら、踏まれてしまうぞ)

手袋した右手を近づけたら、瞬時に人差し指にとまり、
私が手を翻したら(もうそれが離陸態勢なのね)
あっという間に高く飛び去って行った。

怪我して手袋した人間、
蝉の生態に興味・関心があって、手を近づけてくる人間(私)が、
通りかかることを、知っていたのか?
それとも、私が操られたのか?
 
人が意図したことじゃない。
私が助けた訳じゃない。(虫が 人を、足場に 使った だけ) 

面白い人生は 大いに歓迎するが、  
蝉の恩返しなどを期待したら(私は)、卑しい貌になってしまう気がする。

いざという時、瞬時に飛び立てる蝉のように、
身軽でありたいから、
過去の出来事に 心を残すまい。

taigu 和尚さんの 一問一答







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