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ナミダカラ・ホシダカラ

異榻同夢(いとうどうむ)の友よ / 2015年4月11日~

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成果は無くても、お前は よくやった

数年前に 知人が教えてくれた 名刺サイズの
 ほめカード

よく使わせてもらった。

名刺より高価だったけど、私は 保険代理人時代、
『お世辞ひとつ言えない女』ということで、上司に恥をかかせ、
その上司を  自殺未遂に追い込んだことがある程 不器用だったから、
名刺などより 役に立つ武器が必要だった。
 
一所懸命 仕事に取り組んでも、頭の中で壊れたレコードのように
『どうせ幸せになどなれない』という声が 流れ続けると、
零に何を掛けても プラスにはならないように、
『殺されて 家族の人柱になることが、最善だったのに』という、
無気力な子どもに戻ってしまってた。


このアパートに来て以降、
小さい生き物や 植物たちに出会って、私はずいぶん救われた。

レース編みのような ナズナのロゼットに、
尻尾の千切れた ヤモリに、
水溜りにやって来た 空色のトンボに、
塀の上を散歩してた コクワガタに、
7種類の美しい苔に…etc.

私の目に「無償の母性愛」を見せてくれたのも、深夜
アパートのカーテンに止まっていた「黄土色の小さな美しい蛾」だった。

小さな卵を産み付けた上に、自分の鱗粉を剥がして貼り付けていた。
(子どもを守るために、自分の羽根を毟っている…)
(お袋さん…)


ここで暮らせて、命が美しいことは分った。
でも、それ以前に、
自分を否定する環境に長く居すぎた私は、
人が苦手、というか怖ろしかった。

(人に生まれたことを恨んだまま 死んでゆきたくない)
(人間のことも自分のことも肯定したい)と、
いろいろ工夫してきたけど、うまくいかなかった。


目標設定が間違っていたのかな?

家族を得て穏やかに暮らす未来がほしくて、
適齢期の遥か前から 主治医を探したけど、
見つからなかった。

自分を呪う洗脳が解けなくて苦しくて、
だけど、破壊衝動を他者に向ける訳にはいかなくて、
自分を傷つけたりしたのも…

身の丈に合わないこと(結婚など)を
望んだから かもしれない。

道連れがいなくても、
ご飯が美味しくて、美しい生き物と出会える人生
……さほど悪くない。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

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