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ナミダカラ・ホシダカラ

異榻同夢(いとうどうむ)の友よ / 2015年4月11日~

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ユキと空

昔話だが、
ホラー作家でもあった山岸涼子さんの「テレプシコーラ」は、
本当に怖かった。

「チカちゃんのこと、ごめんね」と、片隅に書いてあった。
作家さんにも葛藤があるのだと、…
作品の中で命を奪うことに、痛みを感じているのだと知って、
少し救われた気がした。

主人公の少女ユキが、貧乏な同級生クミに、
自分の予備のレオタードを譲渡しようとして、怒りを買う場面がある。

対人支援を志望する人、特に、
福祉系の学校で学ぶ人は、卒業するまでには、
あのときの クミちゃんの気持ちを察知するセンサーは、備えたいところ。

福祉の学校で学ぶ幸運に浴して、生徒同士で話をして、
(自分自身が 困窮した状態にあることは、言わぬが花で)

善意の塊のような人から、
何故か(もともと損なわれている) 尊厳を踏みつけられた、
ような、気が、する 心境に、陥ったとき の ことを 思い出した。…
(問題は 相手になく、自分にあるのは 分かりきったことなのだが)

福祉の精神とは、そのような
尊厳にかかわることじゃないのかな?…と、思えてならない。










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