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ナミダカラ・ホシダカラ

異榻同夢(いとうどうむ)の友よ / 2015年4月11日~

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巣立ちの前日

先月24日のこと、階段の踊り場の裏(金属)の隙間から、
雀の雛(2羽)が顔を出して、口を大きく開けていた。

親鳥①は、もう余り 餌を運ばず、少し離れた場所から鳴いていた。
「巣穴から出てこい」と、雛たちに言っているようだった。

親鳥②は、前日までとは明らかに違い、
雛たちを甘やかしてはいない様子だったが、餌は与えていた。

開け放した窓からは(私の視界には)雛鳥の大きな口の中が見えた。
2つ並んで餌をねだる 大きく開いた 赤い菱形の窓…

もし、あの赤い口が、ずーーっと巣の中に居座ったとしたら、
恐怖だ…と感じた。

『ヒキコモリ』と言われる状態で、何十年も過ごしている人は、
…鳥の世界で言えば、勇気をもって巣の外に飛び出すタイミングを逃した雛?
…そんな気がした。
…そうなったら、親鳥は半永久的に餌を運ばなきゃならない?!
…可愛いはずの小鳥の雛の口2つが、恐ろしいものに見えてきた。

先月の「要支援者に接する人が知っておくべきこと」を学ぶ授業では、
ロールプレイが課せられた。

生徒が2人ずつ組みになり、
「困っている人」と「支援者」になりきって、会話をさせられたのだが、…
私が「支援者」役のとき、相手は「引き籠りの中年男子」になりきっていた。

終了後に感想を言い合ったとき、
『とても共感していただいて…』と、過分な誉め言葉を頂戴したが、
何のことはない、私は(浅ましいことに)ただ 羨ましかった。

そのとき 私は、演技など出来なくなっていた。
何十年も、引き籠って(安全地帯で)暮らせる身分の人というのが、
物凄く羨ましくて、羨ましくて仕方がなく、発狂しそうだった。(してるか?)

私の身体には、医師に匙を投げられた(処置無しの)不具合があり、
(他人には見せないし、殆どの人は気づかないと思うが)
日常的に薬を必要とする器官もある。
(私を煩わしているのは、心的外傷後ストレス障害だけじゃない…)

必要なものは、自分で用意しなければ(誰も運んでは来ない)。
特権的な手帳などは持ってないし、
頼れる人はいないので、
どんなに疲れてて、人間が恐ろしかろうと、閉じ籠っていては暮らせない。

だから私には、引き籠りの人の苦しみが分からない。
引き籠ることが許される人を、羨ましいと感じて、理性が吹っ飛ぶから。

貧すれば鈍するって、…… こーゆーことか?
自分を休ませずに、心身を(脳も)粗末に扱い続けると、
人でなしになってしまう の かも しれない。


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